STAR DUST

「STAR DUST」のジャズピアノ

お手本動画とコード譜で演奏方法を解説

「STAR DUST」ジャズピアノのお手本

演奏:筆者(jpinfo/Midnight Jazz Piano

「STAR DUST」コード譜

|D♭    |G♭7   |F7    |B♭7   |
|E♭mD7 |D♭ B♭m|C7    |B♭7A♭7|
|D♭    |G♭7   |F7    |B♭7   |
|E♭mD7 |D♭ B♭m|E♭mA♭7|D♭    |
|D♭    |                     
|G♭    |G♭    |B7    |B7    |
|D♭ E♭m|Fm B♭7|E♭mB♭7|E♭m7  |
|A♭7   |A♭7D7 |D♭ E♭m|Fm B♭7|
|E♭7   |E♭7   |A♭7A7 |A♭7   |
|G♭    |G♭    |B7    |B7    |
|D♭ E♭m|Fm B♭7|E♭mB♭7|E♭m7  |
|G♭m   |B7    |D♭ B♭m|E♭7G♭ |
|E♭mB♭7|E♭mA♭7|D♭    |D♭    |

作曲

Hoagy Carmichael

小節数

49小節

筆者の演奏のポイント(一般向け)

「SYAR DUST」はとても有名なジャズのバラードナンバーです。テンポを崩したバラードで歌われることが多いです。筆者の演奏ではメロディーがわかりやすいように一定のテンポを保ちながら弾いています。
曲のメロディーの特徴は、宇宙の星をイメージさせるキラキラした旋律です。また、句読点で句切られた文章のように、メロディーが2小節ごとに完結しているようにも聴こえます。曲の構成も特徴的です。16小節目でAメロディーが終わった後にBメロディーとの間に1小節加えられているのです。文章の段落が変わる節目のイメージです。
初めから終わりまで「詩」に音楽を後付けしたような独特の雰囲気があります。これが「STAR DUST」の魅力なのです。
筆者の演奏では、間を強調して演奏することで音楽の切れ目を際立たせています。加えて、16小節目までは4小節ごと、18小節目からは8小節ごとにメロディーが途絶えるように演奏しています。こうすることで、曲の魅力である詩的な雰囲気を感じることができます。

筆者のアレンジ方法の解説(上級者向け)

ここでは、筆者の演奏の特徴的な2つのアレンジ方法を解説していきます。
アレンジ①
1~2小節目ではコードに動きが少なく、ソロピアノではテンポを安定させにくい箇所になります。そこで「D♭」→「G♭7」の間にコードを加え、リズムを刻みやすくするとともに、スムーズな音色の移り変わりを実現しています。

D♭    |G♭7   |F7    |B♭7   |

実際の演奏でのコード進行は「D♭」→「E♭m」→「Fm」→「G♭7」です。II→V進行の間を埋めるようにコードを加えることが違和感なくアレンジするポイントとなります。

アレンジ②
20~21小節目の「B7」では、特徴的な音色を使っています。宇宙にある星をイメージして、高音域でのホールトーンの音色を用いているのです。

|G♭    |G♭    |B7    |B7    

具体的には「A、B、D♭、E♭、F」の5音で構成される全音階のスケールです。神秘的な雰囲気はホールトーンの不思議な音色で演出することができます。

筆者の演奏について

本記事の「STAR DUST」の演奏は本ブログ「ジャズピアノペディア」とYouTubeチャンネル「Midnight Jazz Piano」を運営する筆者の演奏です。筆者は、アドリブソロ無しのジャズピアノ演奏でジャズの曲そのものの魅力を伝える活動をしています。多くのジャズピアニストがテーマだけの演奏をアルバムに収めているように、ジャズの曲はテーマだけでも十分魅力的なのです。これらの動画によってジャズを好きになってもらえると嬉しいです。また、演奏の解説がジャズピアノに興味を持つ方々のスキルアップの一助となれば幸いです。

他の曲の記事を見てみたい方は「ジャズスタンダード」をご覧ください。
最後まで「STAR DUST」をご覧いただき、ありがとうございました。

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