MONA LIZA

「MONA LIZA」のジャズピアノ
お手本動画とコード譜で演奏方法を解説

ジャズピアノのお手本

演奏:筆者(jpinfo/Midnight Jazz Piano)

コード譜

|E♭ Fm |Gm Fm |E♭ Cm |Fm7B♭7|
|Fm FmM|Fm B♭7|Fm7B♭7|E♭    |
|E♭ Fm |Gm Fm |E♭ E♭7|A♭    |
|A♭m   |E♭ C7 |Fm7B♭7|E♭ E♭7|
|A♭Adim|Gm7C7 |Fm7B♭7|E♭    |

作曲

Jay Livingston

小節数

20小節

筆者の演奏のポイント(一般向け)

「MONA LIZA」は映画の主題歌でもありました。ナットキングコールが歌い人気だったようです。現在はジャズスタンダードとして定着しています。絵画のモナ・リザを歌ったもので、芸術的な雰囲気が魅力です。筆者の演奏では、その魅力を引き立てるために演奏方法を工夫しているのです。
実際の演奏では、テンポを一定に保たずに抑揚をつけて演奏しています。個々のメロディーを大切に、区切りを感じられるように演奏することで、歌のストーリー性が感じられるようになります。聴き手をお話を聞いているような気分にさせる効果があります。
また、メロディーは単音で弾くだけではなく、バランスよく和音を混ぜることも大切です。メロディーラインの主張を弱めて曲全体の調和を強める効果が得られます。加えて、ベースラインを控えめに弾いて、コード感を曖昧にすることもポイントです。具体的には、ベース音の音量を小さ目にすることと、低いベース音をあまり弾かないように注意します。コード感を不明瞭にすることで、良い意味で芸術的な雰囲気が演出できるのです。

筆者のアレンジ方法の解説(上級者向け)

続いて、筆者のアレンジの特徴を詳しく解説していきます。

アレンジの特徴①

「MONA LIZA」の芸術的な雰囲気を強めるコード進行として、5~6小節のコードが挙げられます。

Fm FmM|Fm B♭7|Fm7B♭7|E♭    |

ここでは、コードトーンのうち「F」→「E」→「E♭」→「D」という音の変化に着目することが大切です。この半音進行の音の動きはコードの曖昧さを強め、独特の芸術的な雰囲気を生む効果があるのです。曲を特徴づける音の動きなので、省くことなくしっかりと聴き手に伝えるように演奏しましょう。筆者の演奏ではこの半音進行をベースラインに用いることで、聴き手にクリシェが感じられるように演奏しています。

アレンジの特徴②

また、筆者の演奏では8小節目に「II→V」進行のコードを追加しています。

|Fm FmM|Fm B♭7|Fm7B♭7|E♭    

実際の演奏では「E♭」→「Fm7」→「B♭7」と演奏しています。こうすると、次の小節の「E♭」に自然な流れでつなぐことができます。同じコードが続いてしまうと、物足りないと感じることがあります。そのような場合は「II→V」進行を加えるというアレンジ方法を試してみましょう。

筆者の演奏について

本記事の「MONA LIZA」の演奏は本ブログ「ジャズピアノペディア」とYouTubeチャンネル「Midnight Jazz Piano」を運営する筆者の演奏です。筆者は、アドリブソロ無しのジャズピアノ演奏でジャズの曲そのものの魅力を伝える活動をしています。多くのジャズピアニストがテーマだけの演奏をアルバムに収めているように、ジャズの曲はテーマだけでも十分魅力的なのです。これらの動画によってジャズを好きになってもらえると嬉しいです。また、演奏の解説がジャズピアノに興味を持つ方々のスキルアップの一助となれば幸いです。

最後まで「MONA LIZA」をご覧いただき、ありがとうございました。

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