WAVE

「WAVE」のジャズピアノ

お手本動画とコード譜で演奏方法を解説

ジャズピアノのお手本

演奏:筆者(jpinfo/Midnight Jazz Piano)

コード譜

|CM7   |A♭dim |Gm    |C7    |
|FM7   |Fm B♭7|Em    |A7    |
|D7    |A♭7G7 |Cm F7 |Cm F7 |
|CM7   |A♭dim |Gm    |C7    |
|FM7   |Fm B♭7|Em    |A7    |
|D7    |A♭7G7 |Cm F7 |Cm F7 |
|Fm    |B♭7   |E♭    |E♭    |
|E♭m   |A♭dim |Gm    |C7    |
|CM7   |A♭dim |Gm    |C7    |
|F     |Fm B♭7|Em    |A7    |
|D7    |A♭7G7 |Cm F7 |CM    |

作曲

Antonio Carlos Jobim

小節数

44小節

筆者の演奏のポイント(一般向け)

「WAVE」はボサノバの代表的な曲の1つです。ジャズでも広く親しまれています。ボサノバの特徴はそのリズムにあります。代表的なリズムはいくつかパターンがあります。例えば「1拍目、2拍目、3拍目の裏拍、4拍目の裏拍」音を鳴らす弾き方は基本形の1つです。シンコペーションを利用して裏拍にもバッキングを行い、一定のリズムを繰り返して刻むことがポイントとなります。
ボサノバの曲なのでバッキングについては難しく考える必要はありません。譜面記載のコードトーンを弾くだけでも違和感なく演奏することができます。筆者の演奏でもほとんどテンションノートは使用していません。ボサノバやサンバは、おしゃれな音使いをしようとして必要以上にテンションノートを使うよりも、コードトーンを普通に弾いた方がしっくりくる場合が多いのです。
筆者の演奏のベース音は、1拍目、2拍目の裏拍、3拍目、4拍目の裏拍の4か所で弾く形を基本形としています。これらの音の中でも、ボサノバの場合は裏拍ではなく「1拍目と3拍目」のベース音を強調して弾いた方が良いでしょう。

筆者のアレンジ方法の解説(上級者向け)

ここでは筆者のアレンジ方法を解説していきます。本曲ではボサノバの曲なのでコードにテンションノートを加えてアレンジするのではなく、自然な流れになるようにコードを差し替える手法をとっています。特徴的なアレンジのポイント2つを紹介します。

ポイント①
2~4小節目のコード進行「A♭dim」→「Gm」→「C7」は同じ役割を果たすコードに変更して演奏しています。

|CM7   |A♭dim |Gm    |C7    

筆者の演奏ではこの部分を「F」→「Em」→「A7」に置き換えて演奏しています。もともとのコードトーンと変更後のコードトーンは構成音が似ているので、同じ役割を果たすことができるのです。演奏を聴いていて違和感が全く感じられないのはこのような理由があるのです。構成音が似ているコードに置き換える手法は、コード進行に変化をつけたい時や、一般的な演奏とは違う雰囲気を演出したいときにとても有効です。使い方によっては、より自然なコード進行を作ることもできますし、あえて違和感を強調することも可能です。

ポイント②
5~6小節目のコード進行「FM7」→「Fm」→「B♭7」の箇所もアレンジしています。

FM7   |Fm B♭7|Em    |A7    |

筆者の演奏では「Dm7」→「F」として演奏することで、コードを単純化しています。「II→V進行」を無くすことで、音の動きを減らすことができます。すると、落ち着いたボサノバの雰囲気を出す効果が生まれるのです。より簡単に演奏できるようになるので、一石二鳥のアレンジ手法と言えます。落ち着いた雰囲気で演奏したい時や、音の動きを少なくしたい時は、コード進行を単純化するようにアレンジしてみましょう。

筆者の演奏について

本記事の「WAVE」の演奏は本ブログ「ジャズピアノペディア」とYouTubeチャンネル「Midnight Jazz Piano」を運営する筆者の演奏です。筆者は、アドリブソロ無しのジャズピアノ演奏でジャズの曲そのものの魅力を伝える活動をしています。多くのジャズピアニストがテーマだけの演奏をアルバムに収めているように、ジャズの曲はテーマだけでも十分魅力的なのです。これらの動画によってジャズを好きになってもらえると嬉しいです。また、演奏の解説がジャズピアノに興味を持つ方々のスキルアップの一助となれば幸いです。

最後まで「WAVE」をご覧いただき、ありがとうございました。

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