BLUE MOON

「BLUE MOON」のジャズピアノ

お手本動画とコード譜で演奏方法を解説

ジャズピアノのお手本

演奏:筆者(jpinfo/Midnight Jazz Piano)

コード譜

|E Cm |FmB♭7 CmFmB♭7
|Gm C7 |FmB♭7 CmFmB♭7
|E Cm |FmB♭7 CmFmB♭7
|Gm C7 |FmB♭7♭A♭m♭   
Fm B♭7 CmFmB♭7♭   
|A♭m♭7|G♭   |Cm F7|FmB♭7
|E Cm |FmB♭7 CmFmB♭7
|Gm C7 |FmB♭7♭   ♭   

作曲

Richard Rodgers

小節数

32小節

筆者の演奏のポイント(一般向け)

「BLUE MOON」は原曲ではスローテンポですが、アップテンポで演奏されている音源も多く存在します。遅くても早くても聴いていて心地よい曲に変わりはありません。メロディーがとてもきれいな曲なので、右手はオクターブ奏法で演奏しました。ただオクターブで弾くだけではつまらない演奏になってしまいますので、オクターブ奏法の際に高い音を弾くタイミングを少し遅らせて弾いています。
この弾き方には他にもメリットがあります。メロディーラインは少しタイムを遅らせて演奏できれば、ジャズ独特のスイング感やゆったり感を演出することができるのです。つまり、ベースのタイム通りにオクターブ奏法の低い音を弾くと、メロディーラインの高い音は自然と弾くタイミングが遅れてジャズらしいスイング感やゆったり感を生み出すことができるのです。
一方で、ずっとオクターブ奏法を続けてしまうのも変化がない演奏になってしまいがちです。そこで、17小節目からのサビの部分においてはコードとメロディーを一緒に弾くブロックコードという演奏法を活用して一味違う雰囲気を演出しています。加えて、ブロックコードの部分では裏拍の音を強く弾いくことでジャズ特有のリズム感とノリを際立たせることができるのです。
また、普段はアドリブソロパート無しの演奏動画を作成していますが、この曲は実験も兼ねてアドリブソロを演奏しています。反応が良ければ他の曲でもアドリブソロ入りの演奏も検討したいと思いますので、ご意見やコメントなどいただけると幸いです。

筆者のアレンジ方法の解説(上級者向け)

「BLUE MOON」は比較的単純な「I-VI-II-V」のコード進行が多いので、初心者にも演奏しやすい曲です。アドリブのフレーズ練習を試す曲としても向いていると思います。一方で、このコード進行は32小節の曲の中に6か所も現れます。すべての箇所で同じバッキングをしてしまうと、単調に聴こえてしまうリスクもあります。バッキングやコードに変化が欲しいところです。
実際に、筆者は「I-VI-II-V」のコード進行をアレンジし、いくつかのパターンを組み合わせて演奏しています。

 Cm |FmB♭7 CmFmB♭7

下記にいくつかの代表例を記載します。もともとのパターンを含め、ここに示した組み合わせだけでも4×3=12パターンものコードアレンジができるようになるのです。
同じコード進行がいくつも現れる曲はコードのアレンジパターンを組み合わせながら演奏し、単調にならないように工夫しましょう。

「E♭」→「Cm」のアレンジ方法
パターン①
「E♭」→「Edim」
パターン②
「E♭」→「F♯7」
パターン③
「Gm7」→「C7」

「Fm」→「B♭7」のアレンジ方法
パターン①
「B7」→「B♭7」
パターン②
「Fm7」→「E7」

筆者の演奏について

本記事の「BLUE MOON」の演奏は本ブログ「ジャズピアノペディア」とYouTubeチャンネル「Midnight Jazz Piano」を運営する筆者の演奏です。筆者は、アドリブソロ無しのジャズピアノ演奏でジャズの曲そのものの魅力を伝える活動をしています。多くのジャズピアニストがテーマだけの演奏をアルバムに収めているように、ジャズの曲はテーマだけでも十分魅力的なのです。これらの動画によってジャズを好きになってもらえると嬉しいです。また、演奏の解説がジャズピアノに興味を持つ方々のスキルアップの一助となれば幸いです。

最後まで「BLUE MOON」をご覧いただき、ありがとうございました。