CON ALMA

「CON ALMA」のジャズピアノ

お手本動画とコード譜で演奏方法を解説

「CON ALMA」ジャズピアノのお手本

演奏:筆者(jpinfo/Midnight Jazz Piano

「CON ALMA」コード譜

|E  G♯7|C♯mB7 |B♭7   |E♭ A♭7|
|D♭ F7 |B♭mA♭7|G7    |C     |
|E  G♯7|C♯mB7 |B♭7   |E♭ A♭7|
|D♭ F7 |B♭mA♭7|G7    |C     |
|Cm7   |F7    |F♯m7  |B7    |
|E     |E     |Fm7   |B♭7   |
|E  G♯7|C♯mB7 |B♭7   |E♭ A♭7|
|D♭ F7 |B♭mA♭7|G7    |C     |

作曲

John Dizzy Gillespie

小節数

32小節

筆者の演奏のポイント(一般向け)

「CON ALMA」はディジーガレスピーによる作曲です。ジャズスタンダードとして定着しており、多くのアーティストによって演奏されています。インストゥルメンタル独特のメロディーとあまり使われない独特なコード進行が特徴的です。
それぞれの曲を特徴的づけるメロディーやコード進行は、その曲の魅力を引き出す箇所になります。曲の中でも特徴的な部分のコード進行はアレンジしない方が良いでしょう。筆者の演奏では、特徴的な1~2小節目および5~6小節目のコード進行は譜面に沿って演奏しています。これらの箇所はメロディーが動かないため、音色の変化が強調されるべき部分なのです。
対照的に3~4小節目と7~8小節目では独特な曲調に負けないように演奏したいところです。筆者の演奏ではブロックコードを用いてメロディーを弾いています。このとき、和音を凝った音色を選んで演奏することがポイントです。曲の特徴的な箇所だけ目立ちすぎないように、凝った音使いを使うことでAメロディー全体のバランスをとっているのです。

筆者のアレンジ方法の解説(上級者向け)

続いて、筆者の特徴的なアレンジを解説していきます。
大きなアレンジを加えているポイントは、Bメロディーの後半部分(22~24小節目)になります。

E     |E     Fm7   |B♭7   

実際の演奏のコード進行は「E」→「G6」→「F6」→「E」→「Fm7」→「B♭7」です。もともとの演奏では同じコード「E」が続くことに加え、メロディーにも動きがありません。コードをアレンジすることで、曲調を壊すことなく動きを加えているのです。「G6」と「F6」の後に「E」を配置する理由は、原曲の「E」→「E」の曲調に合わせるためです。アレンジの前後を「E」とすることで「G6」→「F6」を含めた初めの4つのコード進行全体が「E」として感じる事ができるようにコードを配置しているのです。このように、曲の雰囲気を壊すことなく音楽に動きを持たせたい時には、コードの間にコードを加えるアレンジ方法を試してみると良いでしょう。

筆者の演奏について

本記事の「CON ALMA」の演奏は本ブログ「ジャズピアノペディア」とYouTubeチャンネル「Midnight Jazz Piano」を運営する筆者の演奏です。筆者は、アドリブソロ無しのジャズピアノ演奏でジャズの曲そのものの魅力を伝える活動をしています。多くのジャズピアニストがテーマだけの演奏をアルバムに収めているように、ジャズの曲はテーマだけでも十分魅力的なのです。これらの動画によってジャズを好きになってもらえると嬉しいです。また、演奏の解説がジャズピアノに興味を持つ方々のスキルアップの一助となれば幸いです。

他の曲の記事を見てみたい方は「ジャズスタンダード」をご覧ください。
最後まで「CON ALMA」をご覧いただき、ありがとうございました。

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