NIGHT AND DAY

「NIGHT AND DAY」のジャズピアノ
お手本動画とコード譜で演奏方法を解説

「NIGHT AND DAY」ジャズピアノのお手本

演奏:筆者(jpinfo/Midnight Jazz Piano

「NIGHT AND DAY」コード譜

|BM7   |B♭7   |E♭M7  |E♭M7  |
|BM7   |B♭7   |E♭M7  |E♭M7  |
|Am7   |A♭m7  |Gm7   |G♭dim |
|Fm7   |B♭7   |E♭    |E♭    |
|BM7   |B♭7   |E♭M7  |E♭M7  |
|BM7   |B♭7   |E♭M7  |E♭M7  |
|Am7   |A♭m7  |Gm7   |G♭dim |
|Fm7   |B♭7   |E♭    |E♭    |
|G♭M7  |G♭M7  |E♭M7  |E♭M7  |
|G♭M7  |G♭M7  |E♭M7  |E♭M7  |
|Am7   |A♭m7  |Gm7   |G♭dim |
|Fm7   |B♭7   |E♭    |E♭    |

作曲

Cole Porter

小節数

48小節

筆者の演奏のポイント(一般向け)

「NIGHT AND DAY」はミュージカルのためにCole Porterが作詞作曲したジャズスタンダードです。曲の構成は独特です。ジャズの曲でありがちなA→A→B→Aのような構成とは違います。A→B→A→B→C→Bという珍しい構成になっています。コード進行も独特であり、メジャーセブンスが多用されていることが分かります。A部では6回のメジャーセブンス(VM7→V7th→IM7→IM7→VM7→V7th→IM7→IM7)、C部は全てがメジャーセブンス(M7→M7→M7→M7)です。つまり、この曲の魅力を最大限に引き出すには「曲全体が明るくきれいな音色をもつ」という特徴をしっかりと表現することがポイントになります。
筆者の演奏ではA部の3~4小節、7~8小節におけるメロディーの合間に、きれいな和音を入れて演奏しています。また、ブリッジ(C部)においても同様です。メロディーの合間をきれいな音で埋めています。こうすることで、明るくきれいな曲調を最大限に引き立たせることができるのです。

筆者のアレンジ方法の解説(上級者向け)

続いて、筆者のアレンジの特徴について解説します。今回はブリッジ(33~34、37~38小節目)の音使いについて説明します。

G♭M7  |G♭M7  |E♭M7  |E♭M7  |
G♭M7  |G♭M7  |E♭M7  |E♭M7  |

ブリッジ部分のG♭M7では、固い響きをもつ4度和音を2種類用いています。具体的な音は[B♭E♭A♭D♭]と[C F B♭E♭]になります。4度和音は固い音質を持つ一方で、オープンな和音なので、開放的な響きを感じさせます。このような和音は、メジャーコードが多く、明るい開放的な曲調にも相性が良いのです。メジャーコードが続いて、単調になりがちなブリッジ部に4度の和音を取り入れることで、全体的に明るく開放的な曲の魅力を崩さずに、自然な流れで音色に変化をつけているのです。

筆者の演奏について

本記事の「NIGHT AND DAY」の演奏は本ブログ「ジャズピアノペディア」とYouTubeチャンネル「Midnight Jazz Piano」を運営する筆者の演奏です。筆者は、アドリブソロ無しのジャズピアノ演奏でジャズの曲そのものの魅力を伝える活動をしています。多くのジャズピアニストがテーマだけの演奏をアルバムに収めているように、ジャズの曲はテーマだけでも十分魅力的なのです。これらの動画によってジャズを好きになってもらえると嬉しいです。また、演奏の解説がジャズピアノに興味を持つ方々のスキルアップの一助となれば幸いです。

他の曲の記事を見てみたい方は「ジャズスタンダード」をご覧ください。
最後まで「NIGHT AND DAY」をご覧いただき、ありがとうございました。

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