DANNY BOY

「DANNY BOY」のジャズピアノ
お手本動画とコード譜で演奏方法を解説

「DANNY BOY」ジャズピアノのお手本

演奏:筆者(jpinfo/Midnight Jazz Piano

「DANNY BOY」コード譜

|E♭    |E♭7   |A    |Fm7B♭7
E♭    |Cm7   |Fm    |B7   |
E♭    |E♭7   |A♭    |A♭m   |
E♭ Cm |Fm B7|E♭    |Fm7B♭7
E♭    |A♭    |Gm Cm |Fm7B♭7
E♭    |A♭    |Fm7   |B♭7   |
E♭ G7 |AAdim|E♭ Cm |F7 B♭7
E♭ Cm |Fm7B♭7E♭    |E♭    |

作曲

アイルランドの民謡(ロンドンデリーの歌)

小節数

32小節

筆者の演奏のポイント(一般向け)

「DANNY BOY」はアイルランドの民謡であり、ロンドンデリーの歌として知られる曲に歌詞をつけたものです。歌では出兵する子供を心配する親の切ない心境が描かれています。このような民謡は、ジャズらしく濁った音色を使わなくても、十分に良い演奏ができます。逆に、ジャズで使われる強い不協和音は、あまり相性が良くありません。筆者の演奏でも、テンションノートは控えめに使用し、強い不協和音は避けて演奏しています。一方で、たまに短3度の和音(ディミニッシュコード)や、自然なコードアレンジ(裏コード)を用いることで、ジャズピアノらしい演奏にすることができます。民謡や童謡をジャズピアノで演奏する場合は、控えめにアレンジ加えることが、曲の魅力を活かすポイントになるのです。


筆者のアレンジ方法の解説(上級者向け)

今回の「DANNY BOY」のコードアレンジのポイントは「I→IV→II→V」のコード進行を「III→IV→II→V」に置き換え、裏コードを活用していることです。13~16小節目では、コード進行をアレンジして演奏しています。下記の13小節目の「E♭→Cm」を「Gm7→G♭7」に置き換えています。

E♭ Cm |Fm B7|E♭    |Fm7B♭7

このコードアレンジの考え方は、「E♭」を代理コードである「Gm7」に置き換えています。2種のコードの音色のうち「G、B♭」が同じであるため、代理コードとして成立するのです。すると、コード進行が「Gm7→Cm→Fm7→B♭7」と変化します。すると「III→IV→II→V」というコード進行にアレンジしたことになります。続いて、「Cm」を裏コードである「G♭7」に置き換えると、筆者の演奏「Gm7→G♭7→Fm7→B♭7」というコード進行にアレンジすることができました。裏コードを用いると、コード進行が自然な流れを保ちながら、ジャズらしい響きを演出できます。民謡にも相性の良い、アレンジ方法なので、いろいろな曲で活用してみてください。


筆者の演奏について

本記事の「DANNY BOY」の演奏は本ブログ「ジャズピアノペディア」とYouTubeチャンネル「Midnight Jazz Piano」を運営する筆者の演奏です。筆者は、アドリブソロ無しのジャズピアノ演奏でジャズの曲そのものの魅力を伝える活動をしています。多くのジャズピアニストがテーマだけの演奏をアルバムに収めているように、ジャズの曲はテーマだけでも十分魅力的なのです。これらの動画によってジャズを好きになってもらえると嬉しいです。また、演奏の解説がジャズピアノに興味を持つ方々のスキルアップの一助となれば幸いです。

他の曲の記事を見てみたい方は別の記事「ジャズスタンダード」の曲目リストをご覧ください。
最後まで「DANNY BOY」をご覧いただき、ありがとうございました。

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