THE NEARNESS OF YOU

「THE NEARNESS OF YOU」のジャズピアノ

お手本動画とコード譜で演奏方法を解説

ジャズピアノのお手本

演奏:筆者(jpinfo/Midnight Jazz Piano)

コード譜

|F     |Cm F7 |B♭    |B♭dim 
|Am D7 |Gm7C7 |Am D7 |Gm7C7 |
|F     |Cm F7 |B♭    |B♭dim 
|Am D7 |Gm7C7 |F  E |C7    
|Gm    |C7    |F  F7 |Cm7F7 |
|B E7 |Am D7 |Gm    |C7    |
|F     |Cm F7 |B♭    |B♭dim 
|Am D7 |Gm7C7 |Am    |D7    |
|Gm7   |C7    |F     |F     |

作曲

Hoagy Carmichael

小節数

36小節

筆者の演奏のポイント(一般向け)

「THE NEARNESS OF YOU」は映画音楽として作成されました。後にグレンミラー楽団の演奏をきっかけにヒット。ジャズスタンダードとして定着しました。
筆者の演奏では初めの4小節は高音域で控えめに弾くことで、初めのテーマメロディーをイントロにアレンジしています。
曲は36小節です。ジャズの曲で一般的な構成「8小節×4回」の最後に4小節メロディーが付け足されている格好となっています。最後の4小節のメロディーはエンディング用に付け足している雰囲気が感じられる部分なので、その後でエンディングを付け加えるよりも、この4小節をエンディングとして弾く方がより自然な流れとなります。実際の演奏ではこの付け足しの部分でテンポをゆっくりにし、エンディングとして弾いています。
エンディングに移る事を強調する目的で、32小節目に演奏を区切るようなバッキングの弾き方をしている点も筆者の演奏のポイントです。

筆者のアレンジ方法の解説(上級者向け)

ここでは、特徴的な4つアレンジ方法を解説します。

アレンジ1
5~6小節目のコード進行「Am」→「D7」→「Gm7」→「C7」をアレンジしています。

Am D7 |Gm7C7 |Am D7 |Gm7C7 |

筆者の演奏ではセブンスコードを変更し「Am」→「A♭7」→「Gm7」→「G♭7」として演奏しています。このように裏コードに変更して弾くと、あいまいな雰囲気で演奏を進めることができます。実際の演奏では、同様のコード進行が登場する13~14小節目においても活用しているアレンジ方法です。このあいまいさは、静かなイントロで用いると効果的です。

アレンジ2
18小節目の「C7」は特徴的なテンションノートを用いています。

|Gm    |C7    |F  F7 |Cm7F7 |

「C7」を「B♭dim on C」として弾いているのです。ディミニッシュコードの濁った音色をうまく当てはめてジャズらしい雰囲気を出しています。また、コードの解釈の仕方を変えると「C7♭9」を使っていることになります。♭9は使用場面を選ぶ必要があるテンションノートですが、ここではピッタリのコードアレンジとなります。♭9とディミニッシュの音色を同時にうまく活用するこのアレンジはいろいろな曲に応用が効きます。使いこなせるように練習すると良いでしょう。

アレンジ3
23~24小節目の「Gm」→「C7」ではコード進行をスムーズにする目的で、コードを付け加えています。

|B E7 |Am D7 |Gm    |C7    

具体的には2つのコードを加え「Gm」→「Am」「B♭m」→「C7」として演奏しています。「Gm」から「C7」に突然移るよりも、演奏がスムーズに聴こえる効果が得られます。

アレンジ4
ジャズのエンディングでは少しおしゃれな音色で曲を終わらせることが多いです。35~36小節のエンディングの音色にも当然アレンジを加えています。

|Gm7   |C7    |F     |F     

実際の演奏ではコードをアレンジして「G on F」として弾いています。これはトライアドと呼ばれるコードを重ねる弾き方になります。明るい曲のエンディングではメジャートライアドを活用するとおしゃれな音色で曲を終わらせることができるのです。

筆者の演奏について

本記事の「THE NEARNESS OF YOU」の演奏は本ブログ「ジャズピアノペディア」とYouTubeチャンネル「Midnight Jazz Piano」を運営する筆者の演奏です。筆者は、アドリブソロ無しのジャズピアノ演奏でジャズの曲そのものの魅力を伝える活動をしています。多くのジャズピアニストがテーマだけの演奏をアルバムに収めているように、ジャズの曲はテーマだけでも十分魅力的なのです。これらの動画によってジャズを好きになってもらえると嬉しいです。また、演奏の解説がジャズピアノに興味を持つ方々のスキルアップの一助となれば幸いです。

最後まで「THE NEARNESS OF YOU」をご覧いただき、ありがとうございました。