MOON RIVER

「MOON RIVER」のジャズピアノ
お手本動画とコード譜で演奏方法を解説

「MOON RIVER」ジャズピアノのお手本

演奏:筆者(jpinfo/Midnight Jazz Piano

「MOON RIVER」コード譜

|CM7   |Am7   |F7    |CM7   |
|F7    |CM7   |Bdim  |E7    |
|Am7   |Gm7 C7|F     |B♭7   |
|Am7   |F#7 B7|Em7 A7|Dm7 G7|
|CM7   |Am7   |F7    |CM7   |
|F7    |CM7   |Bdim  |E7    |
|Am    |Am7   |Am6   |F     |
|C     |F7    |C     |F7    |
|C     |Am7   |Dm7   |G7    |
|C     |C     |              

作曲

Henry Mancini

小節数

38小節

筆者の演奏のポイント(一般向け)

「MOON RIVER」は映画ティファニーで朝食の中で主演のオードリーヘップバーンが歌った曲です。そのため、声域が狭い(1オクターブと1音)オードリーヘップバーンが歌えるように、作られています。あえてテンポを一定にせず、情緒的に演奏することで、3拍子のバラードの魅力を引き出すことができます。

また、ジャズピアノらしさを濁った音色を使って表現しています。3小節目や5小節目に、ちょっと不思議な音色が登場しているのが感じられるでしょうか?ここで用いている音色は「ホールトーン」という全音進行の音使いです。このような不思議な音色をさりげなく取り入れることで、味のあるジャズバラードに仕上げられます。


筆者のアレンジ方法の解説(上級者向け)

今回は「MOON RIVER」のコードアレンジのポイントを2つ解説していきます。


アレンジ①不思議な音色を取り入れる

3、5小節目では、ホールトーンを取り入れて演奏しています。具体的には下記2か所の「F7」を「Fのホールトーン」として演奏しているのです。

|CM7   |Am7   |F7    |CM7   |
F7    |CM7   |Bdim  |E7    |

ホールトーンの不思議な音色は、♭5thおよび#5thで特に感じられます。実際の演奏では、メロディーのトップノートを♭5thから始めて「B→A→G→F」と全音進行で演奏しています。そして、ホールトーンの音色を際立たせるために、長3度下の音「G→F→E♭→D♭」を和音で弾いているのです。ホールトーンらしさが協調されるように、最後の音が#5thを含む和音で終わることも大切です。


アレンジ②裏コードを活用

14~16小節では裏コードを活用したコードアレンジをしています。

|Am7   |F#7 B7|Em7 A7|Dm7 G7

実際の演奏では、上のオレンジのコード進行を「F#m7→F7→Em7→E♭7→Dm7→G7」にアレンジしています。このアレンジは、B7、A7、G7を代理コードのF7、E♭7、D♭7に置き換えているのです。こちらのコード進行の方が、ベースラインが半音で進行するので安定した自然な雰囲気にできるのです。また、ベースラインやコードの移動が少なくて済むので演奏するのが簡単になります。さらに、裏コードを使えば、オシャレな音色が簡単に作れます。裏コードを使ったコードアレンジは、一石三鳥のアレンジと言えるのです。裏コードへの置き換えは、とても汎用性の高いアレンジ方法となります。いろいろな曲で裏コードを試してみてください。


筆者の演奏について

本記事の「MOON RIVER」の演奏は本ブログ「ジャズピアノペディア」とYouTubeチャンネル「Midnight Jazz Piano」を運営する筆者の演奏です。筆者は、アドリブソロ無しのジャズピアノ演奏でジャズの曲そのものの魅力を伝える活動をしています。多くのジャズピアニストがテーマだけの演奏をアルバムに収めているように、ジャズの曲はテーマだけでも十分魅力的なのです。これらの動画によってジャズを好きになってもらえると嬉しいです。また、演奏の解説がジャズピアノに興味を持つ方々のスキルアップの一助となれば幸いです。

他の曲の記事を見てみたい方は別の記事「ジャズスタンダード」の曲目リストをご覧ください。
最後まで「MOON RIVER」をご覧いただき、ありがとうございました。

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