EASY LIVING

「EASY LIVING」のジャズピアノ

お手本動画とコード譜で演奏方法を解説

「EASY LIVING」ジャズピアノのお手本

演奏:筆者(jpinfo/Midnight Jazz Piano

「EASY LIVING」コード譜

|F  D7|Gm  E7|Am F7|B♭ E♭7|
|Am D7|Gm7 C7|Am D7|Gm  C7|
|F  D7|Gm  E7|Am F7|B♭ E♭7|
|Am D7|Gm7 C7|F B♭m|E♭mA♭7|
|D♭B♭m|E♭mA♭7|D♭B♭m|E♭mA♭7|
|D♭   |B♭m   |Gm   |C7    |
|F  D7|Gm  E7|Am F7|B♭ E♭7|
|Am D7|Gm  C7|F    |F     |

作曲

Ralph Rainger

小節数

32小節

筆者の演奏のポイント(一般向け)

「EASY LIVING」は、映画「EASY LIVING」の主題歌として作成された曲です。タイトルのとおり、ゆったりと安心できるようにメロディーラインはオクターブ奏法で弾いています。ポロンポロンと高音を少し遅らせて弾くことで、ゆったりとした雰囲気を演出できます。曲のタイトルのとおり、安心して演奏がきけるようにしたかったので、サビの部分でも雰囲気を変えることなく一貫してオクターブ奏法で演奏しました。なるべく無駄な音を加えずに、シンプルにオクターブ奏法で演奏することで、BGMのような演奏に仕上げられます。

筆者のアレンジ方法の解説(上級者向け)

「EASY LIVING」というタイトルに合わせ、落ち着いた雰囲気の演奏を心がけたいところです。そのため、筆者は独自にベースラインやコード進行をアレンジし、自然に音が流れるように工夫をしています。

1つ目の工夫は、1小節目、9小節目、25小節目に登場する「F」→「D7」のベースラインをスムーズにつなげる工夫です。

F  D7|Gm  E7|Am F7|B♭ E♭7|

実際の演奏のベースラインは「F」→「E」→「D」と弾いており、自然なベースラインで「D7」に移っています。このように、コード譜通りにベース音を弾くのではなく、次のコードに自然に移れるように間の音を入れると落ち着いた雰囲気になります。

2つ目の工夫は、裏コードを多用してベースラインとバッキングの動きを少なくしてスムーズな流れを作っていることです。これは、5~8小節目に現れるIII→VI→II→Vのようなコードパターンで用いると効果的です。

Am D7|Gm7 C7|Am D7|Gm  C7|

実際の筆者の演奏では「Am」→「D7」→「Gm7」→「C7」というコード進行を「Am」→「A♭7」→「Gm7」→「G♭7」に変更して演奏しています。左手の動きが少なくて演奏しやすい上に、コードのつながりが半音進行で下がっていくため、力が抜けたような落ち着いた演奏になります。演奏面も楽になり雰囲気も落ち着く、まさに一石二鳥のアレンジ方法です。

筆者の演奏について

本記事の「EASY LIVING」の演奏は本ブログ「ジャズピアノペディア」とYouTubeチャンネル「Midnight Jazz Piano」を運営する筆者の演奏です。筆者は、アドリブソロ無しのジャズピアノ演奏でジャズの曲そのものの魅力を伝える活動をしています。多くのジャズピアニストがテーマだけの演奏をアルバムに収めているように、ジャズの曲はテーマだけでも十分魅力的なのです。これらの動画によってジャズを好きになってもらえると嬉しいです。また、演奏の解説がジャズピアノに興味を持つ方々のスキルアップの一助となれば幸いです。

他の曲の記事を見てみたい方は「ジャズスタンダード」をご覧ください。
最後まで「EASY LIVING」をご覧いただき、ありがとうございました。

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